Root position
きほんいけい
意味
和音の基本形
解説
和音の根音が最低音に置かれた形。最も安定して聞こえるため、曲の終止や重要な区切りで使われます。同じ和音でもどの音を最低音に置くかで印象が変わり、基本形は「決着」、転回形は「経過」の性格を持ちます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
きほんいけい
和音の基本形
和音の根音が最低音に置かれた形。最も安定して聞こえるため、曲の終止や重要な区切りで使われます。同じ和音でもどの音を最低音に置くかで印象が変わり、基本形は「決着」、転回形は「経過」の性格を持ちます。
基本形は、和音の根音が最低音に置かれた形です。最も安定して聞こえるため、曲の終止や重要な区切りで使われます。
根音を最低音に置くと、その上に3度・5度が積まれた形になります。この配置は自然倍音列の並び方に近く、低音が上の音を支える関係が明確です。転回して第3音や第5音を最低音に置くと、この支持関係が崩れ、和音が次へ動きたがるようになります。
完全終止で最も強い決着を得るには、属和音と主和音の両方が基本形である必要があります。転回形で終わると決着の力が弱まり、話が完全には閉じていない印象になります。楽曲の終わりで低音が根音に落ち着くのは、この効果を得るためです。
基本形は「決着」、転回形は「経過」の性格を持ちます。和音が続いていく途中では転回形を使うことで低音の動きがなめらかになり、区切りでは基本形に戻して落ち着かせます。低音の線をどう作るかが、この選択を決めます。
合唱・アンサンブル
終止で基本形に戻る箇所では、低音を他の声部よりわずかに厚く響かせると、決着の感覚がはっきり伝わります。
バッハの371のコラール(4声体)
終止では基本形、経過では転回形という使い分けが一貫して見られる、和声学の標準的な教材です。