Trio sonata
トリオ・ソナタ
意味
3つの声部によるソナタ
解説
2つの旋律楽器と通奏低音(通常3〜4人)で演奏する、バロック室内楽の王道形式です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
トリオ・ソナタ
3つの声部によるソナタ
2つの旋律楽器と通奏低音(通常3〜4人)で演奏する、バロック室内楽の王道形式です。
トリオ・ソナタは、2つの旋律楽器と通奏低音による3声のソナタです。「トリオ」は声部の数を指し、演奏者の数ではありません。
2つの旋律楽器が上2声、通奏低音が最下声を担います。ただし通奏低音は、低音の線を弾く楽器(チェロやファゴットなど)と和音を補う楽器(チェンバロやオルガン)の2人で担当するのが通例です。したがって演奏者は通常3人から4人になります。名称の「トリオ」が声部を指していることを知らないと、編成を誤って理解することになります。
2つの旋律楽器は対等に扱われ、互いに模倣し合い、絡み合いながら進みます。どちらが主でどちらが従という関係ではありません。この対等な2声のやりとりが、この形式の中心的な魅力です。楽器の指定は柔軟で、2つのヴァイオリン、フルートとヴァイオリンなど、さまざまな組み合わせで演奏されました。
バロック期のソナタには、緩急緩急の4楽章を基本とする sonata da chiesa(教会ソナタ)と、舞曲を並べた sonata da camera(室内ソナタ)という区分がありました。ただしこの区分は厳密に守られたものではなく、実際の作品では両方の要素が混在します。
ヴァイオリン(2)
上2声が対等に絡み合う書法では、相手が動機を提示したら自分がそれを模倣で受け取る、という受け渡しの意識を持つと、どちらか一方が主旋律に固定される演奏にならずに済みます。
コレッリ「教会ソナタ集」作品1・作品3
1681年出版の作品1をはじめとする曲集で、この形式の基礎を築き、18世紀を通して広く模倣される規範となりました。弦楽四重奏はトリオ・ソナタの「子」にあたるとも言われます。