Timpani
ティンパニ
意味
定音打楽器の代表
解説
音程を持つ太鼓。オーケストラにリズム、パワー、そして劇的な緊張感を与えます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ティンパニ
定音打楽器の代表
音程を持つ太鼓。オーケストラにリズム、パワー、そして劇的な緊張感を与えます。
Timpani(ティンパニ)は皮を張った太鼓の一種でありながら、明確な音程を持つ数少ない打楽器。名称はギリシャ語 tympanon(打つことで音を出す膜鳴楽器)に由来し、動詞 typtein(打つ)から派生している。
半球形の胴の上に円形の膜を張ることで、膜の振動が胴の中の空気と共鳴し、特定の高さの音程として知覚されやすくなる。平らな胴に張った太鼓では倍音が不規則に混ざり合い、明確な音程として聞こえない。
現代のオーケストラ用ティンパニの多くは、足元のペダルで膜の張力を変え、演奏中でも音程を変えられる。1台で1音を受け持つため、通常4〜5台を組にして使う。
ティンパニ(ペダル式)
演奏しながら音程を変える箇所では、ペダルを踏み込む速さと狙った音程の到達を、耳だけでなく足の感覚でも覚えておく必要があります。曲中でペダルを踏み替える瞬間は、次の音を出す前に必ず音程を確認する余裕を作ります。
ニールセン 交響曲第4番「不滅」終楽章
舞台の両端に配置された2組のティンパニ奏者が、増4度の音程(ファとシ、変二とソなど)を用いて「決闘」のように打ち合う箇所(第765小節あたり)で知られます。演奏中に音程を変えながら対峙するこの書法は、交響曲の文献の中でも類例を見ない試みとされます。