Tonality
ちょうせい
意味
調性
解説
特定の音を中心として、他の音がその周囲に秩序づけられている状態。西洋音楽はおよそ17世紀から19世紀にかけて調性を土台としてきました。20世紀に入るとこの中心を意図的に持たない無調の音楽が現れ、音楽語法が大きく広がりました。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ちょうせい
調性
特定の音を中心として、他の音がその周囲に秩序づけられている状態。西洋音楽はおよそ17世紀から19世紀にかけて調性を土台としてきました。20世紀に入るとこの中心を意図的に持たない無調の音楽が現れ、音楽語法が大きく広がりました。
調性とは、特定の音を中心として他の音がその周囲に秩序づけられている状態です。何気なく「明るい」「暗い」と感じているものの土台になっています。
調性の中では、すべての音が対等ではありません。主音は帰るべき場所、属音は主音を指し示す音、導音は主音へ吸い寄せられる音、という役割の階層があります。この階層があるために、聴き手は曲がどこへ向かっているのかを感じ取れます。音階のどこに半音があるかが、この階層を作る仕組みです。
西洋音楽はおよそ17世紀から19世紀にかけて調性を土台としてきました。それ以前には教会旋法に基づく体系があり、20世紀に入ると中心を意図的に持たない無調の音楽が現れます。調性は音楽の普遍的な法則ではなく、特定の時代と地域で発達した体系です。
主和音へ帰ったところで安定を感じさせ、属和音のところで続きを期待させる、という響きの階層を意識すると、曲の構造が聴き手に伝わります。転調した箇所では、そこが元の調とどういう関係にあるのか(近いのか遠いのか)で扱い方が変わります。遠い調へ移ったときに音色を変えると、移動したことが伝わります。
鍵盤楽器
主和音へ帰る箇所では低音をしっかり鳴らして着地を明確にし、属和音の箇所ではそれよりわずかに軽く扱うと、調の階層が響きの違いとして伝わります。
バッハ「平均律クラヴィーア曲集」
長調・短調あわせて24のすべての調で1曲ずつ前奏曲とフーガを書いた作品集で、調性という体系そのものを網羅的に示した例として知られます。