Aleatory
アレアトリー(偶然性の音楽)
意味
サイコロのように偶然に任せる音楽
解説
ジョン・ケージの思想。「音そのもの」を受け入れるため、演奏の選択肢を作曲家が手放します。
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アレアトリー(偶然性の音楽)
サイコロのように偶然に任せる音楽
ジョン・ケージの思想。「音そのもの」を受け入れるため、演奏の選択肢を作曲家が手放します。
Aleatory は「偶然に任せる」。ラテン語の alea(さいころ)に由来し、作曲や演奏に偶然の要素を取り入れる方法を指します。
ラテン語の alea はさいころを意味し、aleator は賭博者を指します。英語の aleatory も同じ語です。カエサルの言葉として伝えられる「賽は投げられた」の「賽」がこの語です。したがってこの用語は、結果を作曲者が決めないことを指しています。
偶然が入る位置には2つあります。ひとつは作曲の段階で、作曲者が偶然の手続き(さいころ、易占、コイン投げなど)で音を決める方法です。もうひとつは演奏の段階で、楽譜が複数の可能性を許し、奏者がその場で選ぶ方法です。ケージはこの2つを区別し、前者を chance operations、後者を indeterminacy と呼びました。同じ「偶然性の音楽」という括りの中に、性質の違う2つが含まれています。
ケージの場合、偶然の導入は作曲者の好みや意図を作品から取り除くための手段でした。作曲者が「良い」と思う音を選ぶことをやめれば、音そのものが聞かれるという考え方です。偶然は目的ではなく、意図を排除するための方法として位置づけられていました。
奏者が選択を委ねられる作品では、その選択が演奏の一部になります。適当に済ませることではなく、どう選ぶかを検討することが求められます。楽譜に付された指示(何を選べるのか、何は決まっているのか)を精読することが出発点です。