Alla rustica
アッラ・ルスティカ
意味
田舎風に
解説
素朴で野性味のある表現。ヴィヴァルディの協奏曲などで、飾らない力強さを出す際に使われます。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
アッラ・ルスティカ
田舎風に
素朴で野性味のある表現。ヴィヴァルディの協奏曲などで、飾らない力強さを出す際に使われます。
Alla rustica は「田舎風に」。素朴で飾らない性格を求める指示です。
ラテン語の rus(田舎、田園)から派生した rusticus に由来します。英語の rustic、rural も同じ語根です。都市の洗練に対する、素朴さや粗野さを指す語です。
民俗音楽を模した書法と結びついています。持続する低音(ドローン)、五度の重音、単純な反復、素朴な旋律といった要素です。バグパイプや民俗楽器の響きを模す書法が用いられることもあります。ヴィヴァルディには《Concerto alla rustica》と呼ばれる作品があります。
洗練を排する方向の指示ですが、技術を捨てることではありません。整えすぎない、装飾を控える、音色に少し粗さを残すといった扱いになります。過度に上品に演奏すると、語の方向から外れます。
弦楽器
民俗楽器の響きに寄せるには、五度の重音を素朴に鳴らし、ヴィブラートを控えます。整えすぎたヴィブラートは、田舎風の質感を消してしまいます。
ヴィヴァルディ「協奏曲 ト長調《アルラ・ルスティカ》」RV151
曲名にこの語をそのまま用いた合奏協奏曲です。標題的な説明を伴わないまま、素朴で牧歌的な性格が音楽そのものから伝わる作品として知られます。