Ars Nova
アルス・ノーヴァ(新芸術)
意味
14世紀フランスの音楽様式
解説
複雑なリズムが可能になり、表現の幅が一気に広がった時代。ギヨーム・ド・マショーが代表です。
1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
アルス・ノーヴァ(新芸術)
14世紀フランスの音楽様式
複雑なリズムが可能になり、表現の幅が一気に広がった時代。ギヨーム・ド・マショーが代表です。
アルス・ノヴァは「新しい技法」を意味し、14世紀フランスの音楽様式を指します。リズムを正確に書き分ける記譜法が確立したことが、この様式の前提です。
この名は、フィリップ・ド・ヴィトリに帰せられる論文『アルス・ノヴァ』に由来します。ただしこの論文の著者がヴィトリ自身であるかについては研究上の議論があり、確定していません。13世紀までの様式をアルス・アンティクア(古い技法)と呼び、それとの対比でこの名が使われます。
この時期に定量記譜法が整備され、2分割だけでなく3分割も体系的に書き分けられるようになりました。それまで表現できなかった複雑なリズムが記譜可能になり、シンコペーションや複数のリズム層の重なりが作品に現れます。技法の新しさとは、主にこのリズムの自由度を指しています。
この時代を代表する作曲家として、ギヨーム・ド・マショーが挙げられます。詩人としても活動し、世俗歌曲と教会音楽の両方を残しています。単独の作曲家によるミサ曲全曲の作例として最初期のものが、マショーの手によるものとされています。
この時期に発達した構成技法として、同じリズム型を繰り返して曲の骨格を作るアイソリズムがあります。リズムの型と音高の並びを別々の長さで繰り返すことで、複雑な構造を作り出す手法です。