Calando
カランド
意味
弱めながら遅く
解説
音量だけでなく「生命力」が衰えていくような感覚。終局へ向かう際の切ない表現によく使われます。
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カランド
弱めながら遅く
音量だけでなく「生命力」が衰えていくような感覚。終局へ向かう際の切ない表現によく使われます。
Calando は calare(下がる、落ちる)から来た語で、「弱めながら遅く」。音量と速度が同時に落ちていく、二重の指示です。
diminuendo が音量だけ、ritardando が速度だけを扱うのに対し、calando はその両方を同時に求めます。したがって設計も二重になります。終点でどのくらいの音量か、どのくらいのテンポかを両方決め、そこへ向けて配分します。片方だけが先に到達すると、ちぐはぐに聞こえます。
原義の「落ちる」が示すとおり、calando は単に静かになるのではなく、エネルギーそのものが失われていく感覚を表します。終局へ向かう切ない場面や、力尽きるような表現で用いられます。音量と速度に加えて、音色も徐々に温度を下げていくと、この性格が伝わります。
ピアノ
音量とテンポの両方を、同じ割合で落としていきます。片方だけ先行しないよう録音で確認します。
弦楽器
弓速と圧の両方を減らします。テンポも落ちるため、弓の配分の再設計が必要です。
管楽器
遅くなるぶん息が長く必要になります。弱くなるからと支えを抜くと持ちません。
ショパン ノクターン 第1番 変ロ短調
フレーズの終わりで音量と速度が同時に落ち、切なさを作ります。