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con sord.

Con sordino

コン・ソルディーノ

奏法 🌐 イタリア語

意味

弱音器をつけて

解説

Muteと同義。内省的でデリケートな場面、あるいは特殊な音響効果を狙う際に現れます。

Con sordino は「弱音器を付けて」。sordo(鈍い、聞こえにくい)が語源で、音量を下げるだけでなく音色そのものを変える装置です。

音量装置ではなく音色装置

弱音器(ミュート)を付けると音量は下がりますが、それ以上に大きく変わるのは音色です。高い倍音が抑えられ、こもった、あるいは遠くから聞こえるような響きになります。したがって con sordino は、静かにしたいときではなく、その独特の音色がほしいときに指定されます。f で con sordino という指定もあり、その場合は音量ではなく音質だけが目的です。

着脱の時間を確保する

弱音器の着脱には数秒かかります。楽譜上でどこに時間があるかを事前に確認し、間に合わない場合は指揮者や仲間と相談して対応を決めます。合奏では全員のタイミングをそろえることも必要です。金管楽器では複数種類のミュートを使い分けることがあり、持ち替えの管理も演奏準備の一部になります。

演奏のヒント

弦楽器

駒に装着します。付けた直後は音程感が変わって感じられるため、耳を切り替える必要があります。

金管楽器

ストレート、カップ、ハーモンなど種類ごとに音色が大きく異なります。指定がある場合は必ず従います。

ピアノ

左ペダル(ソフトペダル)が近い働きをします。音量というより音色の変化として使うのが本来の用法です。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

マーラー 交響曲第5番 第4楽章「アダージェット」

弦の音色そのものが楽章の性格を決めています。

ラヴェル「ボレロ」

金管のミュートが、同じ旋律の音色を変化させる手段として使われます。

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