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Development

展開部

構成 🌐 英語

意味

主題をもみほぐすセクション

解説

提示された主題が、転調や断片化を繰り返し、最も劇的で不安定な高揚感を生むソナタの核心部です。

Development(展開部)は、ソナタ形式の第2部。提示部で示された素材を分解・変形し、転調を重ねて緊張を高めていく部分です。

素材を壊して組み立て直す

展開部の基本的な手法は、主題をそのまま繰り返すのではなく、断片に分解して扱うことです。動機の一部だけを取り出し、別の調で繰り返し、他の素材と組み合わせる。ベートーヴェンの交響曲第5番では、冒頭の4音がこの過程で楽章全体を支配します。演奏では、いまどの素材が扱われているかを意識すると、展開部が意味を持ちはじめます。

調の不安定さが緊張を作る

展開部では次々と転調が起こり、どの調にも長く留まりません。この不安定さが、再現部で主調に帰ってきたときの安堵を生みます。演奏では、この不安定さを消してはいけません。各転調の切り替わりを音色や音量の変化として示すと、聴き手が旅の途中にいることを感じられます。最も遠い調へ到達する瞬間が、多くの場合この部分の頂点です。

演奏のヒント

共通

どの調へ行き、どこが最も遠いかを楽譜に書き込んでおくと、音量の設計がしやすくなります。

ピアノ

転調のたびにペダルと音色を切り替えると、調の移動が耳に見えるようになります。

合奏

素材が声部間を移動します。受け渡しの瞬間に音色をそろえると、線が途切れません。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」第1楽章

当時としては異例に長い展開部が、この形式の可能性を押し広げました。

モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」第4楽章

対位法的な展開が、素材の組み替えの見本になっています。

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