Recapitulation
再現部
意味
主題が再び現れるセクション
解説
冒頭の主題が、本来の調性に戻り、納得感と安定を伴って帰結する納得の場面です。
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再現部
主題が再び現れるセクション
冒頭の主題が、本来の調性に戻り、納得感と安定を伴って帰結する納得の場面です。
Recapitulation(再現部)は、ソナタ形式の第3部。提示部の主題が戻ってきますが、決定的な違いとして第2主題も主調で現れます。
提示部では第1主題が主調、第2主題が別の調にあり、対立していました。再現部ではこの第2主題が主調に引き戻されます。これがソナタ形式の核心です。単なる繰り返しではなく、提示部で開かれた問いがここで閉じられる。演奏でこの意味を意識すると、再現部が「もう一度同じところ」ではなくなります。
再現部は提示部とよく似た音符が並びますが、聴き手はすでに展開部を経験しています。同じように弾くと、後退したように聞こえてしまいます。展開部で何が起きたかを踏まえ、音色や重みを変えて弾くことで、帰還としての意味が生まれます。とくに第1主題の再登場は、その楽章で最も期待された瞬間の一つです。
提示部の推移部は調を移すためのものでしたが、再現部では調を移す必要がないため、作曲家は書き換えています。ここを見比べると、作曲家が構造をどう考えていたかが分かります。演奏上も、書き換えられた箇所は意図的な変更なので、提示部と同じ扱いにしないよう注意が必要です。
共通
提示部と再現部の楽譜を並べ、違う箇所に印を付けてから練習すると、扱いの差が明確になります。
ピアノ
再現部の第1主題は、展開部を経た重みを持たせます。音量ではなく音色の厚みで作ります。
ベートーヴェン 交響曲第5番 第1楽章
再現部でオーボエの短いカデンツァが挿入され、単なる反復でないことを示します。
モーツァルト ピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545 第1楽章
再現部が下属調で始まる変則例として知られています。