Harmonics
ハーモニクス
意味
倍音、フラジオレット
解説
弦を完全には押さえ込まず、特定の箇所にそっと触れることで、澄んだ笛のような高い倍音を出します。
1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ハーモニクス
倍音、フラジオレット
弦を完全には押さえ込まず、特定の箇所にそっと触れることで、澄んだ笛のような高い倍音を出します。
Harmonics(ハーモニクス/フラジオレット)は、弦や管の倍音だけを鳴らす奏法。通常とは異なる、透明で笛のような音色が得られます。
弦楽器では、弦を指板に押し付けるのではなく、特定の位置に軽く触れた状態で弓を引きます。すると基音が消え、その位置に対応する倍音だけが鳴ります。弦の中央に触れれば1オクターブ上、3分の1の位置なら1オクターブと5度上といった具合に、触れる位置と鳴る音が数学的に対応しています。
開放弦に触れて出すものを自然ハーモニクス、ある音を押さえたうえで、その4度上に別の指で軽く触れて出すものを人工ハーモニクスと呼びます。後者はどの音でも作れるため、旋律をハーモニクスで演奏することが可能になります。楽譜では、押さえる音を通常の音符、触れる位置をひし形の音符で書き分けます。
ハーモニクスは、触れる位置がわずかでもずれると鳴りません。また音量が小さく、大編成の中では埋もれます。作曲家がこの奏法を選ぶのは、音量ではなく音色が目的なので、周囲が十分に引く必要があります。演奏側も、確実に鳴る位置を事前に見つけて印を付けておくのが実務的です。
弦楽器
弓は駒寄りで、圧は軽く、速度は保ちます。圧をかけると倍音が消えます。
ギター
フレットの真上に触れます。12フレットが最も出しやすい位置です。
管楽器
運指を変えずに息のスピードだけで倍音列を移動できます。これが金管楽器の基本原理でもあります。
ラヴェル「弦楽四重奏曲」
ハーモニクスが色彩の一部として組み込まれています。
レスピーギ「ローマの松」
弦のハーモニクスが、透明な響きの層を作ります。