Impressionism
印象派
意味
光と色彩を重んじる音楽様式
解説
ドビュッシーが確立。明確な輪郭を避け、移ろう光や影、香りを音の響き(色彩)だけで捉えようとします。
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印象派
光と色彩を重んじる音楽様式
ドビュッシーが確立。明確な輪郭を避け、移ろう光や影、香りを音の響き(色彩)だけで捉えようとします。
印象主義は、19世紀末から20世紀初めのフランス音楽の傾向を指す語です。ただしドビュッシー自身はこの呼び方を受け入れていませんでした。
この語は美術の印象派から借用されたものです。モネの作品名に由来する呼び方が、批判的な意味を含んで美術に用いられ、それが音楽にも当てられました。ドビュッシーは自作をこの語で呼ばれることを嫌い、書簡でその不満を述べています。したがってこの名称は、作曲者の自己認識ではなく外からの分類です。
和音を機能として扱うより、響きそのものの色として扱う傾向があります。全音音階や5音音階の使用、平行和音の連続、解決を伴わない7度や9度の和音、旋法的な音使いなどが挙げられます。これらは調性の中心を弱め、輪郭の明確さより響きの質感を前に出す方向に働きます。
1889年のパリ万国博覧会でジャワのガムラン音楽が演奏され、ドビュッシーがこれを聴いたことが知られています。西洋の平均律とは異なる音組織との接触が、作風に影響したと論じられます。ただしその影響の程度と具体的な現れ方については、研究上の議論があります。
響きの質が中心になるため、音の立ち上がりを鋭くせず、ペダルで響きを重ねる扱いが用いられます。ただし輪郭を失うことと質感を作ることは別です。和声の変化が聞き取れなくなるまで混ぜると、色彩ではなく濁りになります。