Gamelan
ガムラン
意味
インドネシアの打楽器合奏
解説
青銅器を中心とした、多層的で複雑なリズム、そして美しい残響が重なり合う宇宙的な響きです。
1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ガムラン
インドネシアの打楽器合奏
青銅器を中心とした、多層的で複雑なリズム、そして美しい残響が重なり合う宇宙的な響きです。
ガムランはインドネシアの合奏音楽およびその楽器群です。青銅製の打楽器を中心とし、西洋の平均律とは異なる音組織を持ちます。
スレンドロとペロッグという2つの音階体系があります。スレンドロは5音、ペロッグは7音を基礎としますが、いずれも西洋の平均律とは異なる音程で構成されます。しかも音程は絶対的に固定されておらず、楽器のセットごとに調律が異なります。したがってガムランの楽器は、他のセットと混ぜて使うことができません。
同じ音を担当する楽器を2台1組にし、わずかに異なる高さに調律する慣習があります。2つの音がずれていることで生じるうなり(オンバッ)が、響きに揺らぎを与えます。これは調律の誤差ではなく、意図された効果です。西洋の合奏が音程を一致させることを目指すのに対して、ずれを作ることが目的になっています。
核となる旋律を担う楽器群、それを装飾する楽器群、区切りを示す大型の銅鑼など、役割が層に分かれています。各層が異なる密度で同じ旋律の骨格を扱うため、全体として多層的な響きになります。奏者は個々の旋律を自由に作るのではなく、その層の作法に従って旋律の骨格を実現します。
1889年のパリ万国博覧会でジャワのガムランが演奏され、ドビュッシーがこれを聴いたことが知られています。西洋の音組織とは異なる響きとの接触が、当時のフランス音楽に影響したと論じられます。ただし影響の程度と具体的な現れ方については、研究上の議論があります。