Juxtaposition
ジャクスタポジション
意味
並置、不連続な対比
解説
現代音楽における素材の直接的な衝突と共存。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
ジャクスタポジション
並置、不連続な対比
現代音楽における素材の直接的な衝突と共存。
並置は、性格の異なる素材を移行なしに隣り合わせに置く手法です。つなぐのではなく、ぶつけることで効果を作ります。
古典派のソナタ形式では、素材は変形され展開されながら次の状態へ移っていきます。これに対して並置では、素材Aの直後に素材Bが何の準備もなく現れます。移行部を持たないため、切り替わりが断層として聞こえます。
ストラヴィンスキーの作品にみられるブロックの積み重ねが、この手法の代表例として論じられます。異なる調性、異なる楽器群、異なるリズムの層が切り替わりながら並べられ、その断絶自体が構造になります。
断絶が効果である以上、つなぎを滑らかにすると意図が消えます。移行を作らず、切り替わった瞬間に音色も重心も入れ替えることが求められます。演奏の習慣として自然につなごうとする力が働くため、意識して断ち切る必要があります。
オーケストラ全般
ブロックの切り替わりでは、移行を作ろうとせず、その瞬間に音色・音量・アーティキュレーションを一斉に入れ替えます。前のブロックの余韻を残すと断層が滑らかになり、意図が伝わりません。
ストラヴィンスキー「春の祭典」
性格の異なる音楽的ブロックを、移行部なしに繰り返し並置する手法で知られます。この構成の原型は前作「ペトルーシュカ」の第1場ですでに試みられていました。