Lick
リック
意味
定番フレーズ、手癖
解説
即興演奏の中でよく使われる、自分らしい短いフレーズパターン。ギタリストなどが多用します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
リック
定番フレーズ、手癖
即興演奏の中でよく使われる、自分らしい短いフレーズパターン。ギタリストなどが多用します。
リックは、即興演奏の中で使われる短いフレーズのパターンです。奏者が蓄えている定型句にあたります。
即興演奏は、その瞬間にすべてを新しく作り出しているわけではありません。奏者は使い慣れたフレーズの断片を多数持っており、それを和音進行や文脈に合わせて選び、つなぎ、変形させます。この断片がリックです。言葉に例えれば、文法ではなく語彙にあたります。
リフは曲の中で反復されて土台になるもので、その曲に属します。リックは奏者に属し、複数の曲で使い回されます。反復して構造を作るのではなく、その場の演奏の中で一度使われます。
同じリックを使い続けると、演奏が予測可能になります。そのため、蓄えを増やすことと、同じ形に頼りすぎないことの両方が課題になります。
サクソフォーン(即興)
手持ちのリックに頼りすぎると演奏が予測できるものになるため、同じ和声進行の上でも複数のリックを使い分け、その場の文脈に応じて選び直す判断を意識的に鍛えることが必要です。
「ザ・リック」と呼ばれる7音のジャズの定型句
チャーリー・パーカーが自身のソロの中で24回使用したことが確認されている、ジャズで最も有名な定型句とされるフレーズです。起源は1910年のストラヴィンスキー「火の鳥」にまで遡れるとされ、スウィング期からビバップ期にかけて多くの奏者に共有されました。