Minimalism
ミニマリズム
意味
最小限の素材を繰り返す音楽
解説
ライヒやグラスなど。変化の乏しい反復が、いつしか聴き手を壮大な陶酔へと誘います。
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ミニマリズム
最小限の素材を繰り返す音楽
ライヒやグラスなど。変化の乏しい反復が、いつしか聴き手を壮大な陶酔へと誘います。
ミニマリズムは、少数の素材を反復し、わずかずつ変化させることで音楽を進める傾向を指します。1960年代のアメリカで現れました。
この語はまず美術の動向を指す語として用いられ、後に音楽にも当てられました。作曲者たちがこの呼び方を歓迎したとは限らず、レイヒやグラスはこの語による分類に距離を置く発言をしています。外から与えられた分類名である点は、印象主義と同じ構造です。
素材の数を絞り、和声の変化を減らし、変化の速度を落とします。その結果、聴き手の注意は「次に何が来るか」から「いま何が起きているか」へ移ります。変化が乏しいことは欠如ではなく、細部の変化を聞かせるための条件として設計されています。
ラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスの名が挙げられます。ライリーの《In C》(1964年)は、53の短い音型を演奏者が各自の速度で進める作品です。ライヒは同じ音型を少しずつずらして重ねる手法(位相のずれ)を用いました。
ライヒはガーナの太鼓音楽やバリのガムランを学び、グラスはインド音楽に関わりました。反復を基礎とする非西洋の音楽との接触が、この傾向の形成に関わったと論じられます。ただし影響の具体的な現れ方については、作曲者ごとに異なります。