Phasing
フェイジング
意味
位相のズレ
解説
同じフレーズが少しずつズレて重なり、新たなリズムパターンを生むミニマル・ミュージックの手法です。
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フェイジング
位相のズレ
同じフレーズが少しずつズレて重なり、新たなリズムパターンを生むミニマル・ミュージックの手法です。
位相のずれは、同じ音型を複数の奏者や音源が演奏し、速度をわずかに違えることでずれを生じさせる手法です。
同じ音型を2つの声部が同時に始め、一方がわずかに速く進むと、少しずつずれが生じます。ずれが1音分に達すると、2つの音型は別の組み合わせで重なり、新しいリズムのパターンが聞こえます。さらに進むと元の一致状態に戻ります。素材は1つのままで、ずれの量だけが変数になっています。
スティーヴ・ライヒは、テープを用いた作品で同じ音声を2つ再生してずらす手法を用い、その後これを生演奏に応用しました。《ピアノ・フェイズ》(1967年)は、2台のピアノが同じ音型を弾き、一方が徐々に先へずれていく作品です。ずれた状態が新しいパターンを生むという点が、この手法の中心です。
ずれを作るには、意図した速度差を正確に保つ必要があります。速すぎればずれが早く進み、遅ければ進まず、揺れれば予定外のずれが生じます。相手の音を聞きながら、自分の刻みを崩さずに少しずつ先へ進むという、通常のアンサンブルとは逆の集中が求められます。