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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Phasing

フェイジング

構成 🌐 英語

意味

位相のズレ

解説

同じフレーズが少しずつズレて重なり、新たなリズムパターンを生むミニマル・ミュージックの手法です。

位相のずれは、同じ音型を複数の奏者や音源が演奏し、速度をわずかに違えることでずれを生じさせる手法です。

仕組み

同じ音型を2つの声部が同時に始め、一方がわずかに速く進むと、少しずつずれが生じます。ずれが1音分に達すると、2つの音型は別の組み合わせで重なり、新しいリズムのパターンが聞こえます。さらに進むと元の一致状態に戻ります。素材は1つのままで、ずれの量だけが変数になっています。

ライヒの作品

スティーヴ・ライヒは、テープを用いた作品で同じ音声を2つ再生してずらす手法を用い、その後これを生演奏に応用しました。《ピアノ・フェイズ》(1967年)は、2台のピアノが同じ音型を弾き、一方が徐々に先へずれていく作品です。ずれた状態が新しいパターンを生むという点が、この手法の中心です。

演奏上の困難

ずれを作るには、意図した速度差を正確に保つ必要があります。速すぎればずれが早く進み、遅ければ進まず、揺れれば予定外のずれが生じます。相手の音を聞きながら、自分の刻みを崩さずに少しずつ先へ進むという、通常のアンサンブルとは逆の集中が求められます。

演奏のヒント

ピアノ(2台)

位相をずらす奏者は、テンポを一気に変えず、ごくわずかに速めて少しずつずれを広げます。急に速度を変えると、ずれの過程そのものが聞こえなくなります。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

スティーヴ・ライヒ「ピアノ・フェイズ」(1967年)

2人の奏者が同じ音型を斉奏で始め、一方がわずかに速度を上げてずれを作っていく作品で、位相技法を生演奏に応用した初期の代表作です。

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