Nuance
ニュアンス
意味
微妙な音色の変化
解説
強弱や速度だけでは表せない、繊細な「影」や「彩り」。演奏者の感性が最も試される、デリケートな表現です。
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ニュアンス
微妙な音色の変化
強弱や速度だけでは表せない、繊細な「影」や「彩り」。演奏者の感性が最も試される、デリケートな表現です。
Nuance は「微妙な差異」。フランス語の nue(雲)に由来し、原義は雲の色合いの移り変わりです。
ラテン語の nubes(雲)からフランス語の nue が生まれ、そこから nuer(色合いをつける)、nuance が派生しました。雲は境目のない濃淡の連続でできています。したがってこの語が指すのは、段階に分けられない連続的な差異です。段階として区切れるものは nuance ではありません。
強弱記号は pp から ff までの段階を示しますが、その段階のあいだにある無数の状態は記号で書けません。テンポも同様です。nuance が指すのは、この記号の網目からこぼれる領域です。したがってこの語は、演奏者の判断に委ねられる部分を名指す語でもあります。
音量とテンポだけでは nuance は作れません。音色、音の立ち上がり、音の終わり方、和音の中の各音のバランス、わずかな時間の伸縮といった要素が関わります。これらは連続的に変えられるため、段階を持ちません。楽譜に書かれていない部分がここに属します。