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Perfect fifth

かんぜんごど

理論 🌐 英語

意味

完全5度

解説

ドとソのように、5つ分離れた音程のうち最も協和的なもの。振動数の比が2対3という単純な関係にあるため、二つの音が溶け合って一つに聞こえます。弦楽器の調弦の基準であり、和音の骨格を作る音程でもあります。中世の音楽ではこの音程だけで多声が組み立てられていました。

完全5度はドとソのような音程です。数多くある音程の中で、オクターブを除いて最も協和的に響きます。その理由は物理的に説明できます。

2対3という比

二つの音の振動数の比が2対3になっているとき、その音程が完全5度です。比が単純な整数であるほど二つの波形が規則的に重なり、耳には濁りのない一つの響きとして届きます。オクターブが1対2で最も単純、次に単純なのがこの2対3です。多くの音楽文化がこの音程を基礎に据えているのは、比の単純さという物理的な事実に基づいています。

調弦の基準

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの隣り合う弦は完全5度ずつ離れています。奏者が二本の弦を同時に鳴らして調弦できるのは、この音程がわずかに狂うと「うなり」として明確に聞こえるためです。濁りのない音程だからこそ、濁りが誤差の指標になります。

和音の骨格

三和音は根音・第3音・第5音からなり、根音と第5音のあいだは完全5度です。この5度が和音の骨格を作り、第3音が長短の性格を与えます。5度を抜いた和音は響きが薄くなり、逆に5度だけの和音は長短の区別を持たない中立的な響きになります。中世の音楽ではこの中立的な響きを積み重ねて多声が組み立てられていました。

五度圏との関係

完全5度を積み重ねていくと、12回で元の音に戻ります。この巡回を図にしたものが五度圏で、調と調の近さを表す地図として使われます。属調への転調が自然に聞こえるのは、それが五度圏で隣にあるからです。

演奏のヒント

弦楽器

開放弦同士を同時に鳴らして調弦するとき、完全5度がわずかにずれると「うなり」がはっきり聞こえます。うなりが消えるところまで丁寧に合わせる感覚を身につけると、他の音程の精度も上がります。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ベートーヴェン 交響曲第9番 第1楽章

第3音を欠いた裸の完全5度(A・E)だけで始まり、長調とも短調とも判別できない響きから曲が立ち上がります。

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