Polytonality
複調
意味
異なる調性が同時に進行すること
解説
ストラヴィンスキーなどが用いた手法。複数の調が重なることで、複雑で多層的な響きと強い緊張感を生みます。
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複調
異なる調性が同時に進行すること
ストラヴィンスキーなどが用いた手法。複数の調が重なることで、複雑で多層的な響きと強い緊張感を生みます。
複調は、複数の調が同時に進行する状態です。異なる調の層が重なることで、複雑な響きと緊張が生まれます。
2つの声部群がそれぞれ別の調で書かれ、同時に鳴らされます。各層はそれぞれの調の中で完結しているため、単独で聞けば調性的です。重ねると、どちらの調にも属さない音の組み合わせが生じ、緊張が生まれます。2つの調の場合を複調(bitonality)、それ以上を polytonality と呼び分けることもあります。
ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》には、離れた2つの長三和音を組み合わせた響きが現れ、この和音は作品名を冠して呼ばれることがあります。ミヨーはこの手法を積極的に用いた作曲家として知られています。バルトークやアイヴズの作品にも同様の書法が見られます。
複調という概念が有効かについては議論があります。2つの調が重なった状態を、聴き手が本当に2つの調として聞いているのか、それとも1つの複雑な和声として聞いているのかという問題です。書法として2つの層に分けて書かれていることは事実ですが、聴取上どう受け取られるかは別の問いになります。
各層が別の調に属していることが構造なので、層を分けて聞かせることが求められます。音色や音量で層を区別すると、2つの調が重なっていることが伝わります。全体を混ぜてしまうと、単に不協和な響きとして聞こえます。