Program music
標題音楽
意味
物語や情景を描写する音楽
解説
絶対音楽(純音楽)に対し、詩や絵画、自然などの具体的な内容を音楽で表現しようとする試みです。
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標題音楽
物語や情景を描写する音楽
絶対音楽(純音楽)に対し、詩や絵画、自然などの具体的な内容を音楽で表現しようとする試みです。
標題音楽は、音楽以外の内容(物語、情景、思想)を表現しようとする音楽です。絶対音楽と対をなす概念です。
ここでの program は演奏会の進行表ではなく、作曲者が作品に付した説明文や題名を指します。聴き手はそれを手がかりに音楽を聴きます。ベルリオーズは《幻想交響曲》に詳しい解説文を付し、聴衆に配布しました。
音を似せて具体的に描く作品と、性格や雰囲気を示すだけの作品があります。前者では鳥の声や嵐の音が模されますが、後者では題名が示す気分が音楽の性格として現れるだけです。標題音楽という括りの中に、描写の度合いが大きく異なる作品が含まれています。
標題音楽を推す立場(リスト、ワーグナーら)と、音楽の自律性を主張する立場(ハンスリックら)が対立しました。ハンスリックは『音楽美論』で、音楽の内容は音の運動形式そのものであると論じています。この対立は美学上の立場の違いであり、決着はついていません。実際には、標題を持つ作品にも構造上の論理があり、絶対音楽とされる作品にも表出的な性格があります。
標題を知ることで音楽の意図が分かる場合がありますが、標題に引きずられて音楽の構造を無視すると、かえって説得力を失います。標題が示す性格を、音楽の構造を通して実現することが求められます。