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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Saltando

サルタンド

奏法 🌐 イタリア語

意味

跳ねるように

解説

スピッカートと同様のテクニック。

Saltando は「跳ねながら」。saltare(跳ぶ)の現在分詞で、弦楽器で弓を弦から跳ねさせて演奏することを指します。

弓の弾力を使う

奏者が意識的に弓を持ち上げるのではなく、弓の棒(スティック)が持つ弾力によって自然に跳ねる状態を作ります。弓を弦に軽く落とすと、弓自身の反発で跳ね返ります。この跳ね返りの周期がテンポに合うように、弓の位置と圧力を調整します。速度によって適した弓の位置が変わり、速いほど弓元寄りを使います。

spiccato との関係

spiccato も弓を跳ばす奏法であり、両者は実質的に同じ技術を指します。イタリア語の語形が違うだけで、明確な区別として定まった規則はありません。フランス語では sautillé、ドイツ語では Springbogen といった語が使われ、これらのあいだの区別も文献によって異なります。

制御の難しさ

弓の弾力に任せる奏法であるため、力を入れると跳ねが止まります。腕で跳ばそうとすると音が不揃いになり、逆に脱力しすぎると弓が制御を離れます。弓のどの位置を使うかと、腕の重さをどれだけ預けるかの組み合わせで決まります。

演奏のヒント

ヴァイオリン

弓を跳ねさせながら弦を渡り歩く箇所では、腕全体で弦を追いかけるのではなく、跳ねる弓が自然に次の弦へ落ちる位置へ、あらかじめ弓の角度を浅く構えておくと、忙しい弦の移動でも跳ねが乱れません。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」ホ短調 作品64 終楽章

軽快で妖精のようなこの終楽章は、急速なスピッカート(サルタンド)の弓さばきと華やかなパッセージが要求される、この協奏曲の中でも技巧的な見せ場として知られます。第1楽章のカデンツァ終盤に現れるリコシェ(弓が弦の上を弾みながら連続する奏法)も、同様の跳ねる弓の技術と関連づけて語られます。

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