🎵 おんがく手帳

音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

← 辞典にもどる

Volante

ヴォランテ

奏法 🌐 イタリア語

意味

飛ぶように、軽快に

解説

重力を感じさせない浮遊。

Volante は「飛ぶように」。volare(飛ぶ)の現在分詞で、軽やかさを求める表情の指示であると同時に、弦楽器の特定の弓の使い方も指します。

表情の指示として

重さを感じさせない軽やかな動きを求めます。音量の問題ではなく、腕や弓の重さを音に乗せないことが要点です。同じ音量でも、重さが乗っているかどうかで飛んでいるように聞こえるかが決まります。

弦楽器の奏法として

staccato volante(飛ぶスタッカート)という形で、弓を弦から跳ねさせながら一弓で複数の音を弾く奏法を指します。弓を一方向に動かしながら、弓の弾力で連続して跳ねさせます。跳ねる周期と弓の進む速度の両方を制御する必要があります。

語源のつながり

ラテン語の volare(飛ぶ)に由来し、英語の volatile(揮発性の、変わりやすい)も同じ語根です。原義の「飛び去る」から、留まらないという含みが共通しています。

演奏のヒント

ヴァイオリン

弓を投げるようにして連続させる飛ぶスタッカートは、腕をこわばらせると弓が制御を離れて暴れます。手首と前腕をやわらかく保ち、弓自身の弾みに任せる感覚をつかむことが上達の鍵です。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

パガニーニ「24の奇想曲」第9番(第10番でも同種の奏法が見られる)

弓を弦に投げつけるようにして連続させる「飛ぶスタッカート(flying staccato)」の代表例として、音楽理論の文献でしばしば取り上げられる作品です。

❤️ 関連する奏法用語

← 奏法の用語一覧へ