Subito
スビト
意味
すぐに、急に
解説
sub. p(急に弱く)などの形で、予兆のない突然の変化を指定し、聴衆をハッとさせます。
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スビト
すぐに、急に
sub. p(急に弱く)などの形で、予兆のない突然の変化を指定し、聴衆をハッとさせます。
Subito は「すぐに、突然」。単独では使われず、他の指示に添えて「予告なく、即座に」変化させることを求めます。
subito p(急に弱く)や subito f(急に強く)の形で用いられます。重要なのは、その直前まで何も変化させないことです。多くの奏者は無意識に手前から準備してしまい、結果として subito ではなく緩やかな変化になります。楽譜に subito があったら、その1拍前まで直前の状態を厳密に保つ、と決めてしまうのが確実です。
crescendo の頂点で subito p が指示される書法は、ハイドンやベートーヴェンが好んで用いました。盛り上がりきったところで突然引くため、演奏者の身体感覚に逆らいます。ここで少しでも手前から音量を落とすと、作曲家が仕掛けた驚きが失われます。頂点まで増やし切り、次の音で落とす。この切り替えを別々の動作として練習してください。
ピアノ
打鍵の深さと速度を、次の音で完全に切り替えます。腕の位置を先に準備しておくと成功率が上がります。
弦楽器
弓速と圧を同時に切り替えます。弓の位置を事前に決めておかないと間に合いません。
管楽器
息の量を瞬時に変えます。ピッチが動きやすいので、支えは保ったままにします。
ハイドン 交響曲第94番「驚愕」第2楽章
静けさからの突然の強打。subito の効果を最も有名にした例です。
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」第1楽章
crescendo の頂点での subito p が、繰り返し用いられます。