🎵 おんがく手帳

1000語以上の音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

← 辞典にもどる
sub.

Subito

スビト

強弱 🌐 イタリア語

意味

すぐに、急に

解説

sub. p(急に弱く)などの形で、予兆のない突然の変化を指定し、聴衆をハッとさせます。

Subito は「すぐに、突然」。単独では使われず、他の指示に添えて「予告なく、即座に」変化させることを求めます。

準備しないことが指示

subito p(急に弱く)や subito f(急に強く)の形で用いられます。重要なのは、その直前まで何も変化させないことです。多くの奏者は無意識に手前から準備してしまい、結果として subito ではなく緩やかな変化になります。楽譜に subito があったら、その1拍前まで直前の状態を厳密に保つ、と決めてしまうのが確実です。

とくに subito p が難しい

crescendo の頂点で subito p が指示される書法は、ハイドンやベートーヴェンが好んで用いました。盛り上がりきったところで突然引くため、演奏者の身体感覚に逆らいます。ここで少しでも手前から音量を落とすと、作曲家が仕掛けた驚きが失われます。頂点まで増やし切り、次の音で落とす。この切り替えを別々の動作として練習してください。

演奏のヒント

ピアノ

打鍵の深さと速度を、次の音で完全に切り替えます。腕の位置を先に準備しておくと成功率が上がります。

弦楽器

弓速と圧を同時に切り替えます。弓の位置を事前に決めておかないと間に合いません。

管楽器

息の量を瞬時に変えます。ピッチが動きやすいので、支えは保ったままにします。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

ハイドン 交響曲第94番「驚愕」第2楽章

静けさからの突然の強打。subito の効果を最も有名にした例です。

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」第1楽章

crescendo の頂点での subito p が、繰り返し用いられます。

❤️ 関連する強弱用語

← 辞書のトップへ戻る