Urtext
ウルテクスト
意味
原典版
解説
後世の編集ではなく、作曲者の自筆譜や初版に基づいた忠実な楽譜。作曲者の真意を探るための出発点です。
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ウルテクスト
原典版
後世の編集ではなく、作曲者の自筆譜や初版に基づいた忠実な楽譜。作曲者の真意を探るための出発点です。
原典版は、作曲者の自筆譜や初版など一次資料に基づいて校訂された楽譜です。後世の編集者による加筆を排することを目指します。
19世紀から20世紀前半の実用譜には、編集者が加えた指使い、ペダル、強弱、アーティキュレーションが、作曲者の指示と区別されずに印刷されていることがあります。原典版はこれを排し、資料に基づく記載のみを残します。編者が補った箇所は、括弧や書体の違いで区別されます。
自筆譜、筆写譜、初版、作曲者が校訂した再版など、複数の資料が存在し、内容が食い違うことがあります。どれを優先するかは編者の判断であり、その判断は校訂報告に記されます。したがって原典版は「作曲者が書いたそのもの」ではなく、資料に基づく1つの再構成です。同じ作品の原典版が複数の出版社から出ており、内容が異なることがあります。
原典版を使うと、何が作曲者の指示で何が編者の提案かが判別できます。これは解釈の出発点を明確にする利点です。一方で、演奏に必要な判断(指使い、ペダル)は自分で決めることになります。校訂報告を読むと、異なる資料でどう違っているかが分かり、選択の根拠が得られます。