Whole tone
ホール・トーン(全音階)
意味
すべて全音で構成される音階
解説
半音を含まないため、重心が定まらない不思議で浮遊感のある響きが生まれます。印象派音楽の魔法のような色彩の源です。
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ホール・トーン(全音階)
すべて全音で構成される音階
半音を含まないため、重心が定まらない不思議で浮遊感のある響きが生まれます。印象派音楽の魔法のような色彩の源です。
全音は半音2つ分の音程です。全音音階は、この間隔だけで構成される6音の音階を指します。
すべての音が全音間隔で並ぶため、半音の隣接が一つもありません。調性が機能するのは、導音が主音の半音下にあって強く引き寄せられるからです。この引力が働かないため、中心となる音を決める根拠がありません。結果として、輪郭のぼやけた浮遊感が生まれます。
ドから全音ずつ積むとド・レ・ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯、ド♯から積むとド♯・レ♯・ファ・ソ・ラ・シ。この2つで12の半音がすべて尽きるため、全音音階は移調しても実質2種類しかありません。長音階が12の調を持つのに対して、色の選択肢が2つだけです。
この音階からは長三和音や短三和音を作れません。含まれるのは増三和音と、全音の積み重ねによる和音です。増三和音は根音が確定しないため、和声的にも中心が生じません。音階の構造と和声の性質が一致しています。
ドビュッシーをはじめとする作品で特徴的に用いられました。調性の枠を保ちながら、その中心を一時的に曖昧にする手段として機能します。全編をこの音階で書くのではなく、部分的に用いるのが一般的です。