An die Freude
歓喜に寄せて
意味
歓喜の歌
解説
ベートーヴェンの「第九」の終楽章。すべての人類が兄弟となることを願う、人類史上最高のユートピア賛歌です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
歓喜に寄せて
歓喜の歌
ベートーヴェンの「第九」の終楽章。すべての人類が兄弟となることを願う、人類史上最高のユートピア賛歌です。
《歓喜に寄せて》はシラーの詩です。ベートーヴェンが交響曲第9番 作品125 の終楽章で用いたことで広く知られています。
1785年に発表された詩で、人々が兄弟となることへの願いを歌います。ベートーヴェンはこの詩の全体ではなく、いくつかの詩節を選び、順序も組み替えて用いています。したがって終楽章の歌詞は、シラーの詩そのままではありません。
交響曲第9番は1824年に初演されました。交響曲の楽章に独唱と合唱を導入した点が、当時の形式の枠を超えるものでした。終楽章は、それまでの楽章の主題が断片的に現れて否定された後、新しい主題が提示されるという構造を持ちます。
終楽章の主題は、低弦による単旋律の提示から始まり、次第に楽器が加わって厚みを増していきます。単純な音の並びで書かれており、その単純さがこの旋律の性格を作っています。この旋律は現在、欧州連合の歌として器楽編曲の形で用いられています。
合唱パートは高い音域に長く留まる箇所があり、歌い手にとって負担の大きい書き方になっています。ベートーヴェンが当時すでに聴覚を失っていたことと関連づけて論じられることがありますが、書法の意図については見解が分かれます。
オーケストラ全般
単純な旋律に楽器が少しずつ加わっていく箇所では、新しく入る楽器を強く出しすぎず、すでに鳴っている響きに溶け込ませてから徐々に厚みを増すと、旋律の単純さが保たれたまま高揚が作れます。
カラヤン編曲による「欧州の歌(欧州連合の歌)」(1972年)
欧州評議会の依頼でカラヤンが独奏ピアノ・吹奏楽・管弦楽の3種の編曲を作り、器楽のみで演奏される公式の欧州アンセムとして採用されました。