Ave Maria
アヴェ・マリア
意味
めでたし、マリア
解説
聖母マリアへの祈り。シューベルトやグノーの作品のように、この世のものならぬ清らかな旋律が魅力です。
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アヴェ・マリア
めでたし、マリア
聖母マリアへの祈り。シューベルトやグノーの作品のように、この世のものならぬ清らかな旋律が魅力です。
Ave Maria は「めでたし、マリア」で始まるラテン語の祈りです。ただし《アヴェ・マリア》として広く知られる2曲は、いずれも成立の事情に注意が必要です。
シューベルトの《アヴェ・マリア》として知られる曲は、作曲時の題は《エレンの歌 第3》(D.839)です。歌詞はウォルター・スコットの物語詩『湖上の美人』のドイツ語訳で、劇中の人物エレンが聖母に祈る場面の歌でした。冒頭が「Ave Maria」で始まるためこの名で呼ばれるようになり、後にラテン語の祈りの文をこの旋律に当てて歌う形が広まりました。したがってこの曲は、ラテン語の祈祷文に付曲したものではありません。
グノーの《アヴェ・マリア》は、バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第1巻の第1番ハ長調のプレリュードをそのまま伴奏として用い、その上に新しい旋律を重ねたものです。バッハの原曲は宗教曲ではなく鍵盤練習曲集の一部であり、グノーが後から旋律と歌詞を加えた編作です。
ラテン語の祈祷文そのものに付曲した作品は多数あり、ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ブルックナー、ヴェルディなどの作例が知られています。「アヴェ・マリア」という題を持つ作品は、成立の背景がそれぞれ異なります。