Stabat Mater
スターバト・マーテル
意味
悲しみの聖母
解説
十字架の傍らに立つ、嘆きの母の姿。胸を締め付けるような不協和音と、深い悲哀の旋律が交差します。
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スターバト・マーテル
悲しみの聖母
十字架の傍らに立つ、嘆きの母の姿。胸を締め付けるような不協和音と、深い悲哀の旋律が交差します。
Stabat Mater は「母は立っていた」で始まるラテン語の詩です。十字架のそばに立つ聖母の悲しみを歌います。
13世紀に成立したとされる詩で、フランチェスコ会の詩人ヤコポーネ・ダ・トーディの作とする伝承があります。ただしこの帰属は確実ではなく、他の人物を挙げる説もあります。作者不明として扱うのが現在の一般的な立場です。
ローマ・カトリック教会の典礼において、聖母の七つの悲しみに関わる祝日のセクエンツィア(続唱)として用いられます。典礼書への採録は詩の成立より後のことで、いったん除かれた後に再び採録された経緯があります。
ペルゴレージ、ロッシーニ、ドヴォルザーク、ヴェルディ、プーランクなど、多数の作曲家が付曲しています。ペルゴレージの作品は、ソプラノとアルトの2声と弦楽という小さな編成で書かれており、彼の最後の作品として知られています。作品によって編成と規模が大きく異なります。
嘆きを主題とする詩であるため、下降音型や不協和音が用いられる傾向があります。ただし全編が悲哀に留まるわけではなく、詩の後半は祈願へ移るため、作品でもその転換が反映されることがあります。