Crossover
クロスオーバー
意味
境界を越える音楽
解説
クラシック、ジャズ、ポップスの垣根を越え、幅広い聴衆にアピールするスタイルのこと。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
クロスオーバー
境界を越える音楽
クラシック、ジャズ、ポップスの垣根を越え、幅広い聴衆にアピールするスタイルのこと。
クロスオーバーは、ジャンルの境界を越えて幅広い聴衆に届く音楽を指します。もとは売り上げ集計の用語です。
この語は、あるジャンルの売り上げ集計表に載っていた作品が、別のジャンルの集計表にも現れることを指す業界用語でした。境界を越える(cross over)という表現がそこから来ています。したがって元来は音楽の性質ではなく、流通と受容の現象を指す語です。
現在では、クラシックの演奏家がポピュラー音楽を演奏する、ポピュラー音楽の編成でクラシックの作品を扱う、といった実践を指して用いられます。両方の聴衆に届くことが期待される一方で、どちらの分野からも中途半端と評価される場合があります。
フュージョンは、複数のジャンルの音楽的要素が実際に組み合わされることを指します。クロスオーバーは、受容の範囲が複数の分野にまたがることを指します。前者は音楽の内容、後者は届き方の記述であり、着目点が違います。実際には重なる場合が多くあります。
声楽(オペラ・アリア)
通常はオペラハウスの聴衆に向けて歌う技術を、より幅広い聴衆に向けて届ける場合でも、発声そのものを崩さず、言葉の輪郭と息の流れを保ったまま届ける範囲を広げることが求められます。
三大テノール コンサート(1990年、ローマ)
パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスの3人が1990年ワールドカップ決勝前夜にローマで共演したコンサートです。この場で歌われたプッチーニ《トゥーランドット》の「誰も寝てはならぬ」がポップスのシングルチャートにも入るヒットとなり、オペラのアリアが幅広い聴衆に届いたクロスオーバーの代表例として知られます。