Estinto
エスティント
意味
絶え入るように
解説
死に絶えたような弱音。
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エスティント
絶え入るように
死に絶えたような弱音。
Estinto は「絶え入るように」。原義は「消された、絶滅した」で、減衰の指示の中で最も極端な部類にあたります。
イタリア語の estinguere(消す、絶やす)の過去分詞です。英語の extinct(絶滅した)、extinguish(消す)と同じ語根です。過去分詞であるという点が重要で、これは「消えていく過程」ではなく「消えてしまった状態」を指します。morendo(死んでいく)が現在分詞で過程を示すのに対して、estinto は結果を示します。
消えてしまった状態を指すため、この語が付いた箇所は、聞こえるかどうかの境目に置かれます。音があるのかないのか判別できない、というところまで持っていくことが求められます。al niente(無になるまで)と近い領域ですが、後者が到達点を明示するのに対して、estinto は状態そのものを述べています。
極限の弱音では、音を出すこと自体が不安定になります。支えを保ったまま量を最小にする技術が要求され、支えが抜けると音が消えるのではなく鳴らなくなります。また、消えた後も動作と緊張を保つことで、消えていった軌跡が伝わります。切って終わると、絶え入ったのではなく止めたように聞こえます。