Flutter-tongue
フラッター・タンギング
意味
舌を震わせて奏する
解説
巻き舌(ドイツ語のRの発音)をしながら楽器を吹き、唸るような刺々しい特殊な響きを出します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
フラッター・タンギング
舌を震わせて奏する
巻き舌(ドイツ語のRの発音)をしながら楽器を吹き、唸るような刺々しい特殊な響きを出します。
フラッタータンギングは、巻き舌をしながら楽器を吹く技法です。息の流れが舌の振動で断続し、唸るような響きが生まれます。
イタリア語やドイツ語の R の発音のように舌先を震わせながら、通常どおり息を送ります。舌が息の通り道で振動するため、音が細かく断続します。トレモロのような効果になりますが、奏者が意図的に刻んでいるのではなく、舌の振動によって自動的に生じるものです。
巻き舌は言語によって使う機会が異なり、舌先を震わせられない人もいます。その場合は、喉を使ってうがいのように震わせる方法(喉によるフラッター)が代替として用いられます。舌によるものと喉によるものでは音の質が違います。
フルートでは息の流れが直接音になるため、この技法が明確に効きます。金管楽器でも使われます。リード楽器では、舌の振動がリードの振動に干渉するため、フルートほど扱いやすくはありません。
トレモロのような複数の斜線を音符の軸に書き、その上に flutter tongue や Flatterzunge(ドイツ語)などの語を添えます。イタリア語では frullato と呼ばれます。
金管楽器
不協和な効果を狙う場面では、フラッターの舌の震えを一定に保ちながら、通常より息の勢いを強めることで、うなるような不快感を意図的に強調できます。
R.シュトラウス「ドン・キホーテ」第2変奏
ドン・キホーテが羊の群れを敵の軍勢と思い込む場面で、金管楽器の不協和なフラッタータンギングによって羊の鳴き声を模した、この技法の初期の顕著な例として知られます。シュトラウスは後の劇音楽「町人貴族」で羊肉料理が告げられる場面にこの箇所を引用し、内輪の冗談としています。