Fortepiano
フォルテピアノ
意味
初期のピアノ
解説
モダンピアノ以前の、独特の音色。奏法(fp)とは別。
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フォルテピアノ
初期のピアノ
モダンピアノ以前の、独特の音色。奏法(fp)とは別。
Fortepiano は、18世紀から19世紀前半に用いられた初期のピアノ。「弱くも強くも出せる」という、当時としては画期的な特性が名前になりました。
それ以前の主流だったチェンバロは、鍵盤をどう押しても音量が変わりませんでした。ハンマーで弦を打つ機構により打鍵の強さが音量に反映されるようになったことが、この楽器の革命でした。piano e forte(弱くも強くも)という呼び名がそのまま楽器名になり、のちに略されて piano となります。
現代のピアノより弦の張力が低く、フレームも木製で、音量は小さく減衰も速くなります。音域も狭く、モーツァルトの時代は5オクターブ程度でした。その代わり音の立ち上がりが速く、装飾音が明瞭に聞こえます。モーツァルトやベートーヴェン初期の作品が、現代ピアノで弾くと厚く重く聞こえるのは、この差によります。
当時の楽器を知ると、楽譜の指示の意味が変わって見えます。ペダルの指示が少ないのは、減衰が速く濁りにくかったためです。fortissimo が現代ほどの音量を想定していないことも分かります。現代ピアノで演奏する場合でも、この背景を踏まえると音量や響きの設計が変わります。
ピアノ
古典派の作品では、現代ピアノでも音量の上限を抑えると様式に近づきます。
フォルテピアノ
減衰が速いため、テンポと装飾の扱いが現代ピアノとは異なります。
モーツァルト ピアノソナタ集
当時の楽器の音域と音量を前提に書かれています。
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
楽器の進化そのものが作品名になっています。