楽器の音楽用語
39語を掲載(うち38語は詳しい解説ページつき)
スコアの楽器名は言語で姿を変える
楽器名は、出版社と作曲家の母語によってイタリア語・ドイツ語・フランス語・英語のいずれかで書かれます。同じ楽器がまったく違う綴りで現れるため、スコアを開いたときに戸惑う原因になります。
同じ楽器の四か国語
フルートは Flauto(伊)/ Flöte(独)/ Flûte(仏)/ Flute(英)。オーボエは Oboe / Hoboe / Hautbois / Oboe。ホルンは Corno / Horn / Cor / Horn。ヴァイオリンは Violino / Violine / Violon / Violin。多くは似た綴りですが、Hautbois(オーボエ)、Pauken(ティンパニ)、Cor anglais(イングリッシュホルン)のように、知らないと結び付かないものもあります。スコアの左端は上から木管・金管・打楽器・弦楽器の順に並ぶのが原則なので、位置からも推測できます。
数と編成の書き方
スコアの楽器名に付く数字は本数です。Fl. 2 なら2本、a2 は2本が同じ音を吹く指示、div. は弦楽器のパートを分けて演奏する指示です。管楽器の「2. Fl. muta in Picc.」のような指示は、2番奏者が途中でピッコロに持ち替えることを意味します。編成表を先に読んでおくと、総譜の段数が途中で変わっても混乱しません。
楽器固有の指示語
楽器名と一緒に現れる指示語も覚えておくと役に立ちます。con sordino / senza sordino(弱音器を付けて/外して)は弦・金管の両方で使われますが、実際の器具は別物です。Dämpfer auf / Dämpfer ab はそのドイツ語版。弦楽器の arco(弓で)は pizzicato の解除、sul ponticello(駒の近くで)や sul tasto(指板の上で)は弓の位置を指定します。これらは持ち替えや準備の時間が必要なので、少し前から目に入れておく必要があります。
音部記号と記譜の慣習
楽器によって使う音部記号が違います。チェロはヘ音記号を基本に、高音域でテノール記号やト音記号に切り替わります。ヴィオラはハ音記号(アルト記号)が基本です。また、コントラバスとピッコロは記譜と実音がオクターブ違い、ギターもト音記号で書かれて実際には1オクターブ低く鳴ります。スコアを読むときは、移調楽器かどうかに加えて、このオクターブの慣習も確認する必要があります。
楽器の用語一覧
Ebony
エボニー ・ 英語
黒檀(こくたん)
指板や管楽器の素材。
Corno inglese
コルノ・イングレーゼ ・ イタリア語
イングリッシュホルン(コーラングレ)
オーボエ属のアルト楽器。哀愁を帯びた中低音。
→ Corno inglese の詳しい解説を読む