Brassブラス
英語
金管楽器
奏者の唇の振動で音を出す管楽器の総称。多くは真鍮で作られます。
Brass は真鍮などの金属で作られた管楽器の総称で、唇の振動によって音を出す楽器群(金管楽器)を指します。
発音原理による分類
楽器を素材ではなく発音原理で分類する現代の楽器学では、金管楽器は「奏者の唇の振動を音源とする管楽器」と定義され、フルートのように金属製でも息を吹き込むだけで発音する木管楽器とは区別されます。トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどが代表的な金管楽器です。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
brass(金管楽器)は、奏者の唇の振動を音源とする管楽器の総称で、ドイツ語では Blech と呼ばれます。素材ではなく発音の仕組みによる分類で、金属製でもフルートやサクソフォーンは木管楽器に含まれます。
horn(ホルン、イタリア語 corno)は管を渦巻き状に巻いた金管楽器で、ベルに入れた右手で音色や音程も調整します。現代では F 管が標準で、記譜より完全5度低く鳴ります。trumpet(トランペット、イタリア語 tromba)は円筒形の管が主体の金管楽器で、バルブが実用化される以前は自然倍音列の音しか出せませんでした。
trombone(トロンボーン)はスライドで管の長さを連続的に変える金管楽器で、名はイタリア語 tromba の拡大形です。tuba(チューバ)は金管楽器で最も低い音域を受け持ち、euphonium(ユーフォニアム)はバリトン音域を受け持つ円錐管の金管楽器です。
英語
金管楽器
奏者の唇の振動で音を出す管楽器の総称。多くは真鍮で作られます。
Brass は真鍮などの金属で作られた管楽器の総称で、唇の振動によって音を出す楽器群(金管楽器)を指します。
楽器を素材ではなく発音原理で分類する現代の楽器学では、金管楽器は「奏者の唇の振動を音源とする管楽器」と定義され、フルートのように金属製でも息を吹き込むだけで発音する木管楽器とは区別されます。トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどが代表的な金管楽器です。
ドイツ語
金管楽器セクション
金管楽器の総称。鋭く、ブリリアントな響きを司るオーケストラの要です。
Blech はドイツ語で「金属板、ブリキ」を意味し、オーケストラ用語としては金管楽器セクション全体を指す語として使われます。
スコアの指示や楽団内の会話で、金管楽器奏者全体、あるいは金管楽器群のパートをまとめて指す口語的な呼び方として用いられます。
英語
金管楽器の一種
管を渦巻き状に巻いた金管楽器。ベルに入れた右手で音色や音程も調整します。
Horn(ホルン)は円錐管を渦巻き状に巻いた金管楽器で、英語では French horn とも呼ばれ、狩猟用の角笛から発展した。
ベルに右手を入れてふさぎ具合を変えるハンド・ストッピングという奏法は、バルブが発明される以前、自然倍音しか出せなかった時代に半音を作り出す方法だった。現在もこの奏法は残っており、手の入れ方によって音色を明るくしたり、こもらせたり(ゲシュトップフト)することができる。
管の大部分が徐々に太くなる円錐形であることが、トランペットなど円筒管の金管楽器に比べて音色が柔らかく丸みを帯びる理由になっている。ベルが後ろ向きに大きく開いているため、直接音と反射音が混ざり合い、オーケストラの中では他のどの楽器とも溶け合いやすい。
ホルン
長く歌う独奏では「アンダンテ・カンタービレ、コン・アルクーナ・リチェンツァ(多少の自由さをもって)」という指示のように、拍を厳格に刻むより歌詞のない歌のつもりで、フレーズの息継ぎに合わせて微妙にテンポを揺らす余地を持たせます。
チャイコフスキー 交響曲第5番 第2楽章 冒頭の独奏
オーケストラのホルン独奏の代表例として知られる箇所です。
イタリア語
ホルン
イタリア語でホルン。古典派の楽譜では曲ごとに異なる調のホルンが指定されます。
Corno(ホルン)は、柔らかい音色を持つ金管楽器。木管とも金管とも溶け合い、オーケストラの響きを結びつける役割を担います。
ホルンは、木管セクションと金管セクションの両方と混ざる音色を持っています。このため、オーケストラの中で両者をつなぐ役割を担うことが多く、和声の内声を埋める書き方が頻繁に用いられます。
ホルンは演奏中、右手をベル(朝顔)の中に入れます。これは楽器を支えるためだけでなく、音色と音程を微調整するためでもあります。手をさらに深く入れて音を変化させるゲシュトップという奏法もあり、金属的で鋭い音色が得られます。楽譜では + の記号で指示されます。
バルブが発明される以前、ホルンは管を差し替えて調を変えていました。その名残で、古典派の楽譜では曲ごとに異なる調のホルンが指定されています。現代では F 管が標準で、記譜より完全5度低く鳴ります。古い楽譜を読むときは、指定された調を確認して読み替える必要があります。
ホルン
倍音が密集した音域を使うため、狙った音を外しやすい楽器です。息のスピードで音を定めます。
合奏
木管と重なる場面では木管寄りの、金管と重なる場面では金管寄りの音色を選びます。
R.シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」
ホルン奏者フランツ・シュトラウスを父に持つ作曲家による協奏曲です。
ブラームス 交響曲第1番 第4楽章
第4楽章の序奏でホルンが奏でる旋律で知られます。
英語
円筒形の管が主体の金管楽器
円筒形の管が主体で、バルブで管の長さを切り替える金管楽器。明るく鋭い音色を持ちます。
Trumpet(トランペット)は円筒形の管が主体の金管楽器。
管の多くの部分が同じ太さのまま伸びる円筒管で、円錐管の部分が多いホルンなどに比べて、明るく鋭い音色を持つ。
バルブが実用化される以前のトランペット(ナチュラル・トランペット)は、管の長さを変えられず、自然倍音列にある音しか出せなかった。バルブは追加の管を経路に組み込んで管の長さを瞬時に変える仕組みで、これにより全ての半音が演奏可能になった。
イタリア語
トランペット
イタリア語でトランペット。バロック期には高音域を使うクラリーノ奏法が用いられました。
Tromba(トランペット)は、高い音域と明るい音色を持つ金管楽器。
バルブが発明される以前のトランペットは、倍音列にある音しか出せませんでした。そのため、旋律を演奏するには極端に高い音域を使う必要があり、これをクラリーノ奏法と呼びます。バッハの作品に現れる華麗なトランペットのパートは、この技法によるものです。バルブの発明後、あらゆる音が出せるようになり、書法も大きく変わりました。
トランペットは弱音器(ミュート)の種類が豊富で、ストレート、カップ、ハーモン、プランジャーなど、それぞれ音色がまったく異なります。楽譜に種類の指定がある場合は必ず従います。指定がない場合でも、曲想に応じて選ぶことが演奏解釈の一部になります。
トランペット
非常によく通る楽器です。旋律でない場面では、想像以上に控える必要があります。
合奏
ミュートの着脱に時間がかかります。持ち替えの余裕を楽譜上で確認しておきます。
バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番」
クラリーノ奏法による極めて高い音域が要求されます。
ムソルグスキー/ラヴェル「展覧会の絵」冒頭
ラヴェル編曲版の冒頭で、トランペットがプロムナードの旋律を奏でます。
英語/イタリア語
スライドで音程を変える金管楽器
スライドで管の長さを連続的に変えて音程を作る金管楽器。
Trombone(トロンボーン)はスライドによって管の長さを連続的に変えられる金管楽器。名称はイタリア語 tromba(トランペット)の拡大形で、「大きなトランペット」を意味する。
バルブ楽器が管の経路を段階的に切り替えるのに対し、トロンボーンは向かい合う2本の管(インナースライドとアウタースライド)を伸縮させて管の長さそのものを連続的に変化させる。これにより、音と音の間を途切れなくつなぐ真のグリッサンドが可能な、数少ない金管楽器の一つになっている。
スライドの位置は一般に第1〜第7ポジションに分けられ、隣り合うポジション間は半音の差にあたる。同じ音でも複数のポジションで出せる場合があり、フレーズの滑らかさに応じてポジションを選ぶ。
トロンボーン
グリッサンドでは、唇の振動を保ったままスライドだけを滑らかに動かす必要があります。動かす速さにむらがあると音の変化が不均等になるため、腕全体を使って一定の速度でスライドを引く感覚をつかむことが要点です。
英語/ラテン語
最大の金管楽器
金管楽器の中で最も大きく、最も低い音域を受け持つ楽器。
Tuba(チューバ)は金管楽器の中で最も大きく、最も低い音域を受け持つ楽器。名称は古代ローマで使われていた直管の金属製ラッパ tuba(ラテン語で「管」)からそのまま受け継がれている。
古代ローマの tuba はまっすぐな金属管で、バルブも持たない信号用の楽器だった。現代のチューバはバルブ機構とともに新しく作られた楽器で、古代の tuba とは構造も音域も異なるが、低く力強い金属音という共通点から同じ名前が再利用された。
管の大部分が緩やかに広がる円錐形で、これが太く柔らかい低音を生む。4本以上のバルブを持つものが多く、追加のバルブは低音域の音を出すためや音程の補正に使われる。
ヴォーン・ウィリアムズ「チューバ協奏曲」(1954年)
チューバ独奏のための協奏曲の代表的な作品です。ロンドン交響楽団の首席奏者フィリップ・カトリネの独奏で、1954年に初演されました。
英語
バリトン音域の金管楽器
バリトン音域を受け持つ、円錐管の金管楽器。吹奏楽で中低音の旋律を担います。
Euphonium(ユーフォニアム)は、バリトン音域を担当する金管楽器。ギリシャ語 euphonos(良い響きの)に由来し、名前どおり柔らかく豊かな音色を持ちます。
オーケストラでの出番は限られますが、吹奏楽では中低音の旋律を担う中心的な楽器です。柔らかい音色を持ち、この性質から、対旋律や内声を担当することが多く、合奏の厚みを作る役割を果たします。
ユーフォニアム
音色が溶けやすいぶん、旋律では意識的に前へ出す必要があります。
吹奏楽
トロンボーンやホルンと重なる音域です。音色の役割分担を決めておきます。
ホルスト「惑星」より「火星」
テナー・チューバとして書かれ、重厚な旋律を担います。