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音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム

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Lontano

ロンターノ

表情 🌐 イタリア語

意味

遠くから、かすかに

解説

地平線の彼方から聞こえてくるような、遠近感のある表現。音量を下げるだけでなく、響きをぼかすことで距離感を演出します。

Lontano は「遠くから」。音量を下げるだけでなく、距離があるように聞かせることを求めます。

距離は音量だけでは作れない

遠くの音は、小さいだけでなく、高い倍音が失われて輪郭がぼやけます。空気を長く通るあいだに高い周波数から減衰するためです。したがって単に弱く弾くだけでは、近くで小さく鳴っているように聞こえます。音の立ち上がりを鈍らせ、輪郭を柔らげることで距離が生まれます。

楽器ごとの手段

弦楽器では弓を指板寄りで弾く(sul tasto)ことで倍音が減り、遠くの響きに近づきます。管楽器では弱音器を使う、息の速度を落とすといった方法があります。ピアノではペダルで輪郭をぼかし、打鍵の立ち上がりを穏やかにします。いずれも音量とは別の操作です。

舞台外での演奏

実際に演奏者を舞台の外に配置する指示が書かれることもあります。この場合は物理的に距離が生じるため、演奏者は通常どおり吹く(弾く)ことになります。楽譜に「舞台裏で」といった指示があるかどうかを確認する必要があります。

演奏のヒント

弦楽器・管楽器

弦は指板寄りで弓を動かし(sul tasto)、管は息の速度を落として輪郭を鈍らせると、音量を大きく下げなくても距離感を作れます。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

プッチーニ「トスカ」第3幕冒頭

ト書きに "Si odono, lontane, le campanelle d'un armento"(羊の群れの鈴が、遠くから聞こえる)とあり、鐘の音と羊飼いの歌が舞台裏から遠く響く場面として書かれています。

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