Micropolyphony
ミクロ・ポリフォニー
意味
無数の旋律が雲のように重なり合う状態
解説
リゲティが創始。個々の音は見えず、全体として巨大な音の塊、揺らぎとして立ち現れます。
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ミクロ・ポリフォニー
無数の旋律が雲のように重なり合う状態
リゲティが創始。個々の音は見えず、全体として巨大な音の塊、揺らぎとして立ち現れます。
ミクロポリフォニーは、多数の声部が密集して重なり、個々の線が聞き取れず全体として音の塊になる書法です。リゲティが用いた語です。
この語はジェルジ・リゲティが自身の書法を説明するために用いたものです。多声音楽であることは変わりませんが、声部の数が多く、間隔が密であるため、聴き手は個々の旋律を追えません。結果として聞こえるのは、内部で動いている音の塊です。
楽譜には各声部が正確に書かれており、奏者はそれぞれ独立した線を演奏します。しかし全体として聞こえるのは線の集合ではなく、密度と音域を持つ帯です。作曲上の構造と聴取上の結果が一致しないという点が、この書法の特徴です。個々の音は聞こえないが、その動きが塊の質を決めます。
《アトモスフェール》(1961年)や《レクイエム》がこの書法の例として挙げられます。《アトモスフェール》は、映画で使用されたことによって広く知られるようになりました。
個々の線が聞こえないとしても、正確に演奏することが必要です。誤りは線としては聞こえませんが、塊の質に影響します。また、自分の音が全体の中でどう機能しているかを把握しにくいため、指揮者の指示と楽譜への信頼が前提になります。