Motive
モチーフ(動機)
意味
音楽の最小の核、種
解説
数音からなる短い断片。これが繰り返され、変化することで、巨大な楽曲という名の木が育ちます。
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モチーフ(動機)
音楽の最小の核、種
数音からなる短い断片。これが繰り返され、変化することで、巨大な楽曲という名の木が育ちます。
動機は、楽曲の最小の構成単位です。数音からなる短い断片で、繰り返しと変形によって楽曲が組み立てられます。
旋律より小さく、単独では完結しません。しかし特徴的な形を持っており、繰り返されたり変形されたりしたときに、同じものだと認識できます。この認識可能性が動機の条件です。数音の音程関係、リズムの形、あるいはその両方が特徴になります。
動機は、音程を保ってリズムを変える、リズムを保って音程を変える、上下を反転させる、逆から読む、拡大または縮小する、といった操作で変形されます。これらの操作を経ても元の形との関係が保たれることで、統一感が生まれます。ベートーヴェンの交響曲第5番の冒頭の音型が、全曲を通して変形されながら現れる例が広く知られています。
ラテン語の movere(動かす)に由来します。英語の motive(動機)、motion、motor、emotion も同じ語根です。人を動かす理由という意味の「動機」と同じ語であり、音楽を進める原動力という含みが読めます。
動機が分かると、フレーズのどこが素材の反復でどこが新しいかが判別できます。同じ動機が繰り返される箇所では、2回目をどう扱うかが表現の判断になります。また、動機の変形が積み重なる箇所では、その関係を示すことで構造が伝わります。