Scherzando
スケルツァンド
意味
おどけて、遊び心を持って
解説
ユーモアたっぷりの軽快な表現。聴き手を「おっ」と思わせるような、意外性のあるタイミングや強弱がポイントです。
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スケルツァンド
おどけて、遊び心を持って
ユーモアたっぷりの軽快な表現。聴き手を「おっ」と思わせるような、意外性のあるタイミングや強弱がポイントです。
Scherzando は scherzare(ふざける、たわむれる)から来た語で、「戯れるように」。遊び心のある、軽妙な演奏を求める指示です。
戯れの本質は、聴き手の予想を軽く裏切ることにあります。予想どおりに整った演奏は、上手でも scherzando には聞こえません。アクセントを意外な場所に置く、フレーズの終わりをあっさり切り上げる、間を一瞬だけ長く取る——こうした小さな逸脱が遊び心を生みます。ただし逸脱は制御されている必要があり、崩れとは区別されます。
scherzando では、音が重くなった瞬間に性格が失われます。とくに低音と拍の裏が重くなりがちです。伴奏を短く切り、余韻を残さないこと。ペダルや弓の使いすぎを避けること。音量を下げるのではなく、音の終わり方を軽くするのが要点です。
ピアノ
左手を短く切り、ペダルは最小限に。跳躍する伴奏は着地を軽くします。
弦楽器
弓を短く、弦の近くで。スピッカート気味に扱うと軽妙さが出ます。
管楽器
タンギングを軽く速く。息を強めると途端に重くなります。
ハイドン 弦楽四重奏曲 作品33「ロシア四重奏曲」
予想を裏切る仕掛けが随所にあり、scherzando の見本になります。
プロコフィエフ「ピーターと狼」より 猫
クラリネットの scherzando が、忍び寄る猫を描きます。