Winterreise
冬の旅
意味
冬の旅路
解説
シューベルトの傑作歌曲集。失恋した若者の、孤独で寒い死への旅。究極の悲哀と静寂を描き出します。
音楽用語辞典 & チューナー・メトロノーム
冬の旅
冬の旅路
シューベルトの傑作歌曲集。失恋した若者の、孤独で寒い死への旅。究極の悲哀と静寂を描き出します。
《冬の旅》はシューベルトの歌曲集 D.911 です。ヴィルヘルム・ミュラーの詩による24曲からなります。
シューベルトは最初、ミュラーの詩集に収められた12篇に付曲しました。その後、詩人が別の刊行物で詩を追加していたことを知り、残りの12篇にも付曲して第2部としました。したがってこの歌曲集は、当初から24曲として構想されたものではありません。第1部と第2部で詩の配列がミュラーの最終的な順序と異なる箇所があるのは、この事情によります。
失恋した若者が冬の道を歩き続ける、という筋を持ちます。物語としての出来事はほとんど起こらず、歩みと風景と内面の描写が続きます。最後の曲では辻音楽師が現れますが、結末は明示されません。
1827年に作曲されており、シューベルトが亡くなる前年にあたります。同じ詩人による《美しき水車小屋の娘》D.795 と対比して論じられることが多く、後者に比べて内容がより暗いことが指摘されます。
ピアノ伴奏が単なる伴奏ではなく、歩みや風の音、氷の張った川といった要素を担います。歌とピアノが対等な関係にあるため、二重奏として扱われます。全曲で1時間以上を要し、通して演奏されるのが一般的です。
ピアノ
通しで演奏する作品では、曲間の間の長さが全体の物語の流れを作ります。感情の断絶が大きい箇所は長めに、続きとして扱う箇所は短めにと、あらかじめ全曲の設計をしておきます。
第24曲「辻音楽師(デア・ライアーマン)」
凍った指でハーディ・ガーディを弾き続ける老人を描いた終曲で、単調な5度の持続音の上で、結末を明示しないまま曲集全体が閉じられます。