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12音技法と無調 — twelve-tone・serialism

twelve-tone technique(十二音技法、dodecaphony)は、1オクターブの12の半音すべてを、決まった順序(音列)に基づいて対等に扱う作曲法で、シェーンベルクが1920年代前半に用い始めました。atonality(無調)は、特定の音を中心とする調の枠組みを持たない状態を指します。

無調・十二音技法・セリー主義

無調は十二音技法より先に現れており、十二音技法は無調を組織化する方法として考案されました。serialism(セリー主義)は、音列の考え方を音高だけでなく、音価や強弱などにも広げた手法です。

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Twelve-tone technique十二音技法

英語

12個の音を均等に使う作曲法

特定の音が目立たないよう計算された数学的音楽。無調音楽に厳格な秩序をもたらしました。

Twelve-tone technique(十二音技法)は、シェーンベルクが考案した作曲技法。1オクターブ内の12の半音すべてを、特定の順序(音列)で均等に使うことを原則とする。

音列という骨格

作曲の前に、12の音すべてを1回ずつ含む特定の並び順(音列、トーン・ロウ)を定める。曲中の旋律や和音は、この音列、およびそれを逆行させたり、上下を反転させたり、移調させたりした派生形から作られる。特定の音が繰り返し中心として扱われることを避けることで、無調の状態を組織的に維持する。

調性への回帰を防ぐ仕組み

12の音を均等に、1周するまでは繰り返さずに使うという原則があるため、特定の音が主音のように突出して感じられにくくなる。これは、無調を単なる無秩序としてではなく、体系立った規則のもとで実現しようとする試みだった。

混同しやすい用語

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Dodecaphony12音音楽

ギリシャ語/英語

12音技法と同義

12個の半音を同じ重みで扱う、伝統的な「美」の概念を根底から覆した20世紀の大発明です。

12音技法は、1オクターブの12の半音すべてを対等に扱い、決まった順序(音列)に基づいて作曲する方法です。

仕組み

12の音を任意の順序に並べた音列を作り、それを作品の素材とします。原則として、音列のすべての音が現れるまで同じ音を繰り返しません。これによって特定の音が中心になることを避け、調の感覚が生じないようにします。音列は、逆行(逆から読む)、反転(音程の方向を反転させる)、逆行反転という3つの操作と、12の移高によって変形されます。

シェーンベルクによる確立

シェーンベルクが1920年代前半にこの方法を用いた作品を発表しています。無調の状態で作曲を続けるうちに、まとまりを作る原理が必要になったことが背景にあると説明されます。無調そのものは12音技法より先に現れており、この技法は無調を組織化する手段として考案されました。

同時期の別の試み

ヨーゼフ・マティアス・ハウアーも、12音を体系的に扱う独自の方法を考案しており、シェーンベルクとの優先権をめぐるやりとりが記録されています。12音を対等に扱うという発想が、複数の人によって並行して探られていたことになります。

呼び名

ドイツ語では Zwölftontechnik、英語では twelve-tone technique、また serialism(セリー主義)という語も使われます。ただし serialism は、音高だけでなく音価や音量にも同様の操作を及ぼす後の展開(トータル・セリエリズム)を含む広い語です。

演奏のヒント

ピアノ

音列を演奏する際は、和声的な予測が効かないため、跳躍する音程を正確に取ることがそのまま音楽の骨格を伝えることに直結します。

混同しやすい用語

この指示が使われる曲

シェーンベルク「ピアノ組曲」作品25(1923年)

全曲を単一の音列に基づいて書いた、最初期の12音技法による作品として知られます。

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Serialismセリエリズム

フランス語/英語

音の全ての要素を数列化する手法

音高だけでなく、長さや強さも組織化。究極の制御を目指した、戦後現代音楽の潮流です。

Serialism(セリー主義、セリー技法)は、十二音技法の音列の考え方を、音高だけでなくリズム・強弱・音色など音楽の他の要素にも拡張し、それぞれを規則的な数列(セリー)として組織する作曲手法。

十二音技法からの拡張

十二音技法は主に音高の並び順を規則化する技法だったが、セリー主義ではこの発想を音の長さや強弱の段階、音色の変化などにも当てはめ、作品のあらゆる側面を数列的な規則のもとに置こうとする。第二次世界大戦後、この徹底した組織化を目指す作曲家が現れたことで発展した。

混同しやすい用語

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Atonalityアトナリティ(無調性)

英語

中心となる調を持たないこと

シェーンベルクらの革命。ドミナント(支配)からの解放。新しい音響の可能性を切り拓きました。

Atonality(無調)は、特定の音を中心(主音)とする調の枠組みを持たない音楽のあり方。20世紀初頭、シェーンベルクらの作品を通じて広く意識されるようになった語。

調性からの離脱

長調・短調のような調性音楽では、ある音(主音)を中心に他の音が引き寄せられ、和音の進行にも中心への求心力が働く。無調の音楽では、特定の音や和音が他より優先されることを避け、すべての音が対等に扱われることを目指す。

十二音技法との関係

無調は特定の作曲技法を指す語ではなく、調の中心を持たないという結果的な性質を指す。十二音技法やセリー主義は、無調を実現するために考案された組織的な作曲手法の一つであり、無調そのものとは区別される。

混同しやすい用語

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